今回はMDSの新機能としてData Import
がオラクル社のブログで紹介されていたので、試してみました。
機能の内容としては他の環境のDatabaseをMDSに移行する際に、MDS構築時点でオブジェクトストレージからロード出来るようなものとなります。
本記事ではAWSのRDS for MySQLの8.0.23からの移行を試してみました。
オラクル社のブログはこちらです。
公式のドキュメントもこちらに用意されています。
実施手順
まずは移行元のデータをオブジェクトストレージにアップロードします。
前提としてoci cliのセットアップとmysqlshの設定およびオブジェクトストレージ上にrdsdumpbucketというバケットを作成しています。
もろもろの設定については以前の記事“MySQL Database Serviceへ移行してみよう”で触れておりますので、そちらをご覧ください。
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util.dumpInstance("employeesDump", {osBucketName: "rdsdumpbucket", osNamespace: "ネームスペース", threads: 4, ocimds: true, compatibility: ["strip_definers","strip_restricted_grants"]}); |
これでオブジェクトストレージ上にデータがアップロードされました。
次にMDSの構築を行います。
作成手順については“MySQL Database Service のインスタンスを作成してみる”にて触れておりますので、そちらからご確認ください。
上記の作成手順で進め、拡張オプションから[データのインポート]を選択します。
リンク表示になっているところをクリックするとオブジェクトストレージのバケットから選択できるようになります。
そしてダンプファイルを置いたバケットとマニフェスト・ファイルを選択して構築します。
これでMDS起動時点でデータが移行された状態で利用可能となります。
まとめ
以前からMDS構築後にデータ移行する方法はありましたが、これからは構築を開始するタイミングでの移行が可能となりました。
これによってテストなどで繰り返しインスタンスを構築する場合などで、少し手間が省けるようになりました。
今後もMDSのリリースに注目していきます。