HeatWavejp Meetup #03 イベントレポート

目次

HeatWavejp Meetup #03~AWSユーザーのための「MySQL HeatWave on AWS」いろいろ聞いてみよう会

 

会場の様子

 

2023年8月7日に、MySQL HeatWaveユーザコミュニティ第3回イベントを開催しました。

Meet2023年5月にAWS東京リージョンでリリースされた「MySQL HeatWave on AWS 」
第3回のMeetupは「MySQL HeatWave on AWS」についてAWSユーザーが気になる内容を中心にセッションを行いました。

今回のイベントレポートは、マートスタイル技術部でOracle Cloud Infrastructureの構築・コンサルティングを担当している岩崎が担当します。

 

オープニング

Shane Atherholt氏(Global MySQL HeatWave Cloud Sales)

 

オープニングはShane Atherholt氏(Global MySQL HeatWave Cloud Sales)から、参加者への挨拶とHeatWavejp参加者からの質疑応答の時間が設けられました。

「アメリカで先行リリースされているHeatWave on AWSの反響について」「アメリカに次いで2番目となる日本でのリリースの背景について」など、参加者からの質問もありました。

MySQL HeatWaveの担当者に直接質問できる、HeatWavejpならではの良さを感じました。

Shane Atherholt氏は「MySQL HeatWaveやMySQL HeatWave on AWSは、新しいサービスであり利用規模はまだ少なく評価の段階であるが、本日の参加者をはじめ日本のユーザは製品に対し造詣が深く、皆さんのおかげで日本でのリリースが実現した」と話しました。

 

MySQL HeatWave 最新アップデート情報

パネリスト:藤本 正比古 氏(スマートスタイル)

 

OCIリリースノートから2023年6月以降の最新アップデート情報について、藤本氏から発表されました。

最新アップデート情報は技術者にとって不可欠な情報であり、ポイントを押さえた解説で情報を得られるのもHeatWavejpの特徴だと感じました。
特に注目されている、オブジェクトストレージ上に配置された外部データをMySQLテーブルとしてロードが可能なMySQL HeatWave Lakehouseの紹介があり、MySQL HeatWaveのデータ連携の機能がさらに強化され、今後MySQL HeatWaveの需要が更に高まることが予想されます。

 

MySQL HeatWave on OCI と on AWS の違いについて

パネリスト:藤本 正比古 氏

続いて藤本氏から従来のOCI上のMySQL HeatWaveとMySQL HeatWave on AWSの比較からわかる特徴と仕様の違いについて発表がありました。

はじめにMySQL HeatWave on AWSの説明と特徴からはじまり、その観点から従来のMySQL HeatWaveとの比較について、非常にわかりやすい内容でそれぞれの特徴を抑えて解説していました。

AWSユーザにとって、これまでOCI上でしか使用できなかったMySQL HeatWaveがAWSでも利用可能になったことでMySQL HeatWaveユーザが増えると感じました。
しかしその反面、従来のMySQL HeatWaveの観点で考えると、個人的にはMySQL Database Service(MDS)のリソース拡張など「HeatWave on AWS」にはさらに改善の余地があると感じました。今後に期待します。

 

MySQL HeatWave on AWS を作ってみた!

パネリスト:松本 昭史 氏

 

松本氏からHeatWave on AWSについて、コスト面の比較と前提条件について説明の後、作成手順の発表がありました。

資料には実際のコンソール画面キャプチャをもとに手順と合わせ、構築に必要な各パラメータの説明や注意点を加えながら進めていただきました。

これからMySQL HeatWave on AWSを試してみたいと考えるユーザの視点で、わかりやすく説明をしてくれました。
現状、MySQL HeatWave on AWSの情報がまだ少ないなかで、今回の松本氏の説明はハンズオン形式で構築を進める先駆け的な情報であると感じました。

 

Amazon Aurora / Redshift との性能比較

パネリスト:村田 太 氏

 

村田氏からHeatWave on OCI,HeatWave on AWS,Aurora,Redshiftの4環境の性能比較について発表がありました。

OLTP/OLAPでそれぞれデータを取得して性能比較を実施しました。
まずはOLTP(read/write)のqpsをHeatWave on OCI, HeatWave on AWS,Auroraの3環境で性能を比較。
従来のHeatWave on OCIがHeatWave on AWSとAuroraを上回る結果となりました。
次にOLAPのTCPHをHeatWave on OCI, HeatWave on AWS,Redshiftの3環境で性能比較。
この性能比較により、3環境とも遜色ない結果が出ましたが、僅差で従来のHeatWave on OCIが他の2環境を上回る結果となりました。

性能比較の結果では、従来のHeatWave on OCIがHeatWave on AWSのパフォーマンスを上回る結果となりましたが、今回はデフォルトのパラメータで検証環境が構成されており、設定次第では[HeatWave on AWS]はさらに性能を上げることも可能ではとの見解です。

 

MySQL HeatWave on AWS のコンソール・デモ

パネリスト:山﨑 由章 氏

 

山﨑氏からHeatWave on AWSのコンソール画面の操作デモの発表がありました。

UIの説明から始まりユーザがイメージしやすいよう、サンプルデータを使用した機械学習をコンソール操作デモの動画を見せながら発表してくれました。
操作ごとの解説により、MySQL HeatWave on AWS独自のGUIで操作できるユーザビリティと対応可能な機能が非常に高いコンソールであることが理解でき、すぐにでも使ってみたいと感じました。

今回紹介されたGUIはOCI側でも実装予定とのことでMySQL HeatWaveユーザにとって重要な情報も得ることができました。

 

ライトニングトーク HeatWaveとMDS 性能比較してみた

パネリスト:後藤 義雄 氏

 

オンラインでライトイングトークに登壇をしてくれた後藤氏からは、HeatWaveとMDSの性能比較について発表がありました。
はじめに、HeatWavejp#02で山﨑氏から提案された「MySQL HeatWave の名称を区別しませんか?」に沿って、MDSのHeatWave機能を有効/無効による名称の区別に則った表記にしていると補足説明がありました。

検証方法としてスタースキーマのベンチマークを取得した検証と、青空文庫のデータを使用したlike検索で全文検索の応答時間を取得した検証が実施されました。
実際の結果から、改めてHeatWaveが高パフォーマンスであることを再認識しました。
HeatWavejpの参加者には、HeatWaveのメリットを数字で知ることができた貴重な検証結果でした。

 

懇親会

恒例となった懇親会では、ディスカッションコーナーを開催!
HeatWaveやAWSについて活発に意見が交わされました。

まとめ

HeatWavejp Meetup はおかげさまで、大盛況のうちに終了いたしました。
今回の Meetup #03は、HeatWaveユーザにとって貴重な意見交換の場となり、前回に続きベンダー側の開発秘話も聞くことができ、大変有意義なイベントとなりました。

次回のMeetupでは、本記事をお読みの皆さまにもご参加いただけることを楽しみにしています。
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