はじめに
CData Syncは様々なSaaS/DBにあるデータを抽出して、データ分析基盤への同期に特化したデータパイプラインツールです。
詳しくはこちらをご覧ください。
2023年5月30日にCData Syncの新バージョン「v23」がリリースされました。
以前のバージョンからUI へのモダナイズ、dbt Cloud 対応、CDC 強化、新コネクタなどユーザビリティと機能面が強化されています。
前回の記事では、Oracle LinuxへCData Sync v23のインストールを実施しました。
CData Sync を Windows Serverにインストールしてみよう
今回は、OCI(Oracle Cloud Infrastracture)に構築済みのWindows Server2022のインスタンスにJava版のCData Sync v23をインストールしてみます。
実現したい構成
パブリックサブネット内に配置されたインスタンスにCData Sync v23をインストール後、インスタンスのパブリックIPアドレスを指定してブラウザからWEB管理コンソールに接続するまでを実施します。
ネットワーク設定
CData SyncのWEB管理コンソールに、インターネット経由で接続するにはTCP 8181
ポートを許可する必要があります。
今回のOCI環境では「ネットワーク・セキュリティ・グループ(NSG)」で通信許可のセキュリティルールを下記の手順で追加します。
1.OCIコンソールで左上のメニューを開き「ネットワーキング」をクリックします。
2.中央ペインのネットワーキング画面より「仮想クラウド・ネットワーク」をクリックします。
3.VCNの一覧からインスタンスが所属するVCNを選択します。
4.VCN詳細画面の左ペインのリソース一覧から「ネットワーク・セキュリティ・グループ」をクリックします。
5.「ネットワーク・セキュリティ・グループの作成」をクリックします。
5.1.「基本情報」を入力し「次」をクリックします。
・「名前」:NSGの任意の名前を入力します。
・「コンパートメントに作成」:インスタンスが所属するコンパートメントを選択します。
5.2.「セキュリティ・ルール」以下の設定を追加し「作成」をクリックします。
・方向: イングレス
・ソース・タイプ:CIDR
・ソースCIDR: :0.0.0.0/0
・IPプロトコル:TCP
・宛先ポート範囲:8181
注1:今回は接続元のIPアドレスの制限をせずに「ソースCIDR」を0.0.0.0/0
(Any)に設定しましたが、社内のIPアドレスなどを設定して、接続元のIPアドレスを制限することを推奨します。
6.該当のインスタンスの詳細画面から「プライマリVNIC」の「ネットワーク・セキュリティ・グループ」の編集をクリックして、先ほど作成した「ネットワーク・セキュリティ・グループ」を割り当てます。
CData Sync v23インストーラーのダウンロード
1.下記のURLにアクセスし、入力フォームに必要事項を入力後、「フォーム送信」をクリックします。
https://www.cdata.com/jp/sync/download/
2.入力したメールアドレス宛に、インストーラーのダウンロードURLと1ヵ月間の無料トライアル用ライセンスが送付されます。
受信したメールのURLより最新バージョンのCData Syncのインストーラーがダウンロードできます。
CData Sync v23インストール
ダウンロードしたインストーラを起動し以下の手順でインストールを進めていきます。
1.「セットアップスタート」画面で「次へ」をクリックします。
2.「使用許諾契約書」画面で内容を確認し「同意する」をクリックします。
3.「インストール先の選択」画面で既定の設定から変更せずに「次へ」をクリックします。
4.「コンポーネントの選択」画面で既定の設定から変更せずに「次へ」をクリックします。
5.「スタートメニューフォルダの選択」画面で既定の設定から変更せずに「次へ」をクリックします。
6.「インストールの準備完了」画面で「インストール」をクリックします。
7.インストールが完了後、「完了」をクリックし画面を閉じます。
WEB管理コンソールへの接続
1.ブラウザよりインスタンスのパブリックIPアドレスとポート8181を指定しWEB管理コンソールに接続します。
http://<パブリックIPアドレス>:8181
2.表示された画面で、ユーザ名とパスワードを設定しログインします。
3.ログイン後、インストーラの取得時に送付されたトライアルライセンスで認証を行います。
以上がWindows ServerでのCData Sync v23の利用開始までの流れとなります。
まとめ
冒頭でお伝えした通り、CData Sync は高度なデータ連携とユーザビリティに優れた仕様となっています。
前回Linuxへのインストール手順をご紹介しましたが、Linux以外にも今回ご紹介したWindows Serverにインストールすることも可能です。
CData Syncは400種類以上のデータソースと、オンプレとクラウドの双方でのデータ連携に対応しており既存の環境に合わせたデータ連携が簡単に実現可能となります。