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HeatWavejp Meetup #01 イベントレポート

HeatWavejp Meetup #01~MySQL HeatWave とは何か?

2023年4月25日に、世界初のMySQL HeatWaveユーザーコミュニティの設立記念イベント「HeatWavejp Meetup #01」が開催されました!

HeatWavejpは、MySQL HeatWave の良さを多くの人に知ってもらうことを目指し、ユーザー会の参加者同士でノウハウやナレッジを共有できるユーザーコミュニティです。本イベントは、参加者同士のつながりを深めたり、ユーザー同士の情報交換の場を目指し開催しています。

その記念すべき第1回イベントの様子をレポートします。

 

会場の様子

今回のイベントは、オフライン/オンラインのハイブリッド開催を試みました。
オフラインは青山の会場、オンラインはZoomに参加いただく形式です。

会場後方にずらりと並ぶガチな配信機材
 
素敵な夜景が見える会場
 

スマートスタイル在籍スタッフ個人の感想ではありますが、
コロナ禍もありリアルイベント開催は4年ぶりとなった今回、この素敵な会場でガチ機材を用意してイベント開催ができるところまできた…、と感無量です。

 

初イベントスタート!

イベント開催に先立ち、スマートスタイルの野津とMySQL GBUのPhilipさんからHeatWavejp設立の祝辞をいただきました。

・右)MySQL Global Business Unit Vice President, MySQL Solution Engineering Philip Antoniades
・左)株式会社スマートスタイル 取締役副社長執行役員 野津 和也
 

続いて、海外MySQLチームより動画で寄せられたコミュニティ設立のお祝いコメントを発表!
設立祝いのコメントをありがとうございました。

 

ユーザー事例紹介:
他のクラウドから基幹データベースと分析基盤を移行!その理由と効果

パネリスト:株式会社ファンコミュニケーションズ 鈴木さん

他社クラウド(AWS)からHeatWaveへの基幹DBと分析基盤の移行事例についてお話いただきました。

分析基盤を広告成果のレポーティングに利用されており、
新規機能を提供するためHeatWave移行を実施したそうです。

分析基盤をHeatWaveに移行した結果、8億近いレコードから複数条件を秒で検索、数100万件を集計することが実現できたといいます。
ビックデータ分析に適したアナリティクスエンジンであることが良くわかる結果を語ってくれました。

◆ 分析基板にHeatWaveを選んだ理由
・他社DB環境のMySQLのみで構築すると不具合が出た
・自社のデータ設計やシャーディングでも予算内で要件を満たすことが難しかった

◆ HeatWaveを使ってみて
・MySQLとHeatWaveの互換性がありがたかった。

◆ HeatWaveへ分析基盤を移行した結果
・HeatWaveへ移行後はとにかく速くなった!
 移行前は60秒以上かかるクエリもあったが、どのクエリも10秒以内で実行できるようになった
・費用が48%削減できた

◆ 補足
いまはOCI以外の環境でもHeatWaveが使えるそうですがそれは ど う で も い い で す 
※OCIに移行済みなので

「HeatWaveって本当にすごいですね…!」という空気が会場全体に満ちたところで、鈴木さんの発表が終了しました。

 

MySQL HeatWaveの全容と最新アップデート

パネリスト:山﨑さん

◆ HeatWaveとは?
トランザクション・データ分析・機械学習・データレイクに対応できる単一データベース。
かつDBだけで機械学習を実現できる。

◆ HeatWaveの良いところ
MySQL互換性
ノードの増減が簡単にできる

◆ HeatWaveのだめなところ
ドキュメントがMySQLユーザー前提

OCI←→AWS間の接続にまだ課題があり、HA機能がまだ実装されていません。今後のアップデートが待たれます。
山崎さんの発表は、HA実装までもう少し?あと少し??もう間もなく!?!?!という雰囲気を残しつつ終了しました。

 

エンジニアからみた「MySQL HeatWave」のホントのところ

MySQL HeatWave についてユーザー目線で存分に語ろう!というディスカッションのコーナーです。
MySQLやOracleDBに造詣が深いエンジニアの皆さんに登壇いただいました!

利用者であるエンジニアの立場からHeatWaveのよいところをあげていただいたところ、なんと全員からコチラの声。

_人人人人人人人人_
> 高性能!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

66時間かかっていた処理が32秒で終わるなど驚きの事例も!

とはいえ、HeatWaveで高速化できるかどうかは「クエリ全体できまる」そうです。
今後は改善されるかもしれませんが、現状はOracle Databaseのような複雑なクエリは制限事項に該当し高速化ができない場合があるとのこと。
綺麗なコードには意味があることが証明されたエンジニアのみなさ~ん!!

今すぐにでもHeatWaveを使うべきシーンで挙げられたのは
 MySQL互換のDB利用をしていて性能に課題がある
 BigQueryでコストが膨らんでいる場合
 MySQL互換のDBを利用していて分析を他DWHにELTしている
などでした。

 

懇親会

ユーザー同士の親交を深める場を作るべく、懇親会を開催。
それぞれ、交流や食事など思い思いの時間を過ごしました。

 

まとめ

第1回 HeatWavejp Meetup はおかげさまで、大盛況のうちに終了いたしました。
第2回は2023年6月13日に開催します、ぜひご来場ください。
Please join us !

 

イベント内で紹介されたスマートスタイルのお客様導入事例

 

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