はじめに
以前紹介した Navicat Monitor について、今回はサーバーの監視および運用方法の観点から、 Navicat Monitor ならではの機能を紹介させていただきます。
機能紹介
1 サーバーインスタンスのグループ化
「構成 > すべてのインスタンス」などから、新規インスタンスを追加したり、グループを作成することができます。このグループあるいはインスタンス毎に、後述するアラート設定や権限の付与が可能となります。
なお、1 つのインスタンスにつき 1 つのグループにしか所属できないので注意してください。
2 ユーザー設定
ユーザー設定の流れとしては、まず「構成 > 役割と特権」でユーザーに付与する役割(ロール)を作成してから、「構成 > ユーザ」で実際にユーザーを作成していくことになります。
ここで、「役割と特権」については、以下のような項目について設定あるいは許可を選択することができます。なお、デフォルトで「マネージャー(特権階級)」、「DBA(Navicat Monitor 設定以外の操作を許可)」、「オペレータ(参照操作以外不可)」のロールが存在しています。
その後、「ユーザ」を作成する際に先ほどの役割を割り当てていきます。
また、「構成 > すべてのインスタンス」から各グループにユーザーを登録することで、該当グループ以外の情報閲覧やアラートの発報を制限することが可能です。
3 アラート設定
「構成 > アラートポリシー」から、各監視項目について設定をおこなうことが可能です。なお、設定は以下の粒度で変更することができます。
- 全てのインスタンス
- 各グループ
- 各インスタンス
また、アラートについては通知先や手段の他、コメントも任意に追加することが可能です。
4 アラートの割り当て
Navicat Monitor では、発生した各アラートについて、「アラート > 譲受人」から、アラートをユーザーに割り当てられます。
発生したアラートについては詳細およびヒントやグラフ情報が記載されており、必要に応じてコメントを追記していくこともできます。
対応が完了したアラートは適宜クローズすることができ、過去のアラート情報についても保管されています。そのため、インシデント管理ツールのように使用することが可能です。
まとめ
ここまで、 Navicat Monitor におけるユーザーや各アラートの管理方法について紹介させていただきました。
総じて、Zabbix などの監視ツールとしての機能を持ちつつ、各アラートについては Redmine のようなインシデント管理ツールの機能を併せ持ったソフトウェアであるという印象を受けました。
アラート毎に備考の追記なども可能であるため、データベースサーバーを一元的に運用監視したいようなケースでは、一考の余地があるのではないでしょうか。
まずは 14 日間の評価版を導入して、使用感を確認していただけたらと思います。