はじめに
以前からCPU使用率またはメモリ使用率の負荷状況に応じてスケールすることは出来ていたのですが、先月スケジュールに基づいたコンピュートインスタンスのオートスケールがリリースされたのでご紹介いたします。
なおスケジュールベースの自動スケーリングでは、月、日付、時刻などのスケジュールに基づいてcron式を使用し実施することが可能です。
自動スケーリング設定作成
なおOCIリソースを利用するためのIAM権限などの前提条件に関しては、下記の公式ページをご参照ください
https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Compute/Tasks/autoscalinginstancepools.htm
インスタンス構成作成
まずはオートスケールで起動するインスタンスの構成を指定するため、事前にインスタンス構成を作成します。
インスタンス構成を作成するためには、起動済のインスタンスから[インスタンス構成の作成]を選択します。
インスタンス構成に名前を設定します。
インスタンス・プール作成
スケーリング設定を作成するため、[インスタンス・プール]を選択します。
[インスタンス・プールの作成]を選択し、必要な情報を入力します。
以上でインスタンス・プール作成完了です。
自動スケーリング構成作成
続いてスケーリングのポリシーを作成します。
作成したインスタンス・プールの詳細から[自動スケーリング構成の作成]を選択します。
設定画面に沿って必要な情報を入力していきます。
ここで[スケジュールベースの自動スケーリング]を選択します。
負荷状況に応じてスケール設定する際は[メトリックベースの自動スケーリング]を選択してください。
ターゲット・プール・サイズはインスタンスの増加数です。
コンソールにも記載がありますが、時刻はUTCである点に注意しましょう
仮に設定時間を変更したくなった際は、編集も容易に可能です。
自動スケーリング・ポリシーの[編集]から新しい時間を設定するだけです。
またスケールアウトだけではなく、ピークタイムの終了を見越してスケールインも設定しておくと余計なコストも削減出来るかと思います。
設定時間になるとインスタンス・プールのステータスがスケーリング中になり、ターゲット・インスタンス数も増えています。
そして新たにインスタンスがプロビジョニングされます。
まとめ
オートスケールの設定が容易に出来るのはクラウドサービスの大きな魅力ですね。
スケジュールの設定が出来るようになったことで、事前に予定されているイベントなどを実施する際に余裕を持って対応出来るようになるのではないかと思います。
また1つOCIが使いやすくなりました!