BaseDB の /u01 枯渇問題を考える

目次

はじめに

OCI(Oracle Cloud Infrastructure)の Base Database Service(以下 BaseDB) を運用していると、比較的高い確率で /u01 ファイルシステムが枯渇する問題に遭遇するかと思います。
本記事では/u01容量枯渇問題に関して以下のように整理し、紹介したいと思います。

  1. なぜ /u01 が枯渇するのか
  2. どのような運用で発生するのか
  3. OCI 環境での対応例

OCI BaseDB のディスク構成

BaseDB の代表的な構成は以下となります。
※以下はストレージ管理ソフトウェアとして論理ボリューム・マネージャを使用した例で、 BaseDB 作成直後の情報となります。

上記のうち /u02 はデータ・ファイルが格納されており、 /u03 は REDO ログなどが格納されている領域となります。
両方とも、OCI コンソールにてストレージのスケールアップを使用して拡張することが可能です。

※/u01 の標準的な構成は以下となります。

ここで重要なポイントとしては、 /u01 のサイズは BaseDB 作成時に確保され、コンピュート・インスタンスのように容量を拡張することはできない、ブロック・ボリュームをアタッチして、データ等を退避させることもできないということです。
そして、主な増加要因としては Oracle Database が出力するログ類が原因であることがほとんどとなります。
/var/tmp や /var/log 等に関しては、Linux で一般的に使用されている、 logwatch や tmpwatch を利用していただければと思いますが、本記事では /u01 にフォーカスをあてて紹介させていただきます。

/u01 が枯渇する典型パターン

ADR(diag) ログが肥大

場所: /u01/app/oracle/diag
対象: trace, alert log, incident
特に trace ファイルはデータベースの利用状況により、多数のファイル、巨大なファイルになりがちです。

cfgtoollogs の肥大

場所: /u01/app/oracle/cfgtoollogs
対象: datapatch, opatch, catctl
パッチ適用作業後に肥大するケースがあります。

audit ログ

場所: /u01/app/oracle/admin/*/adump
対象: 監査ログ
Unified Audit 有効時など多数のファイルが出力される可能性があります。

基本的な対処法

adrci を使用して削除する

上記例では、 7200 分( 5 日 )より古い set homepath で指定したホーム内の全診断データ(トレース、アラートログ等)を削除します。

運用時のスクリプト例

/home/oracle/bin/purge_adrci.sh

crontab (root)

BaseDB では、デフォルトで /etc/cron.allow が空ファイルで存在しているため、一般ユーザーである oracle ユーザーでは cron が利用できません。
そのため、 root ユーザーの crontab に登録し、 sudo -u oracle で oracle ユーザーとしてスクリプトを実行する必要があります。
※BaseDB では、 oracle や grid などのデフォルトで作成されているユーザーに対しての変更は推奨されていないため、 /etc/cron.allow へ oracle ユーザーを追加し、 oracle ユーザーの crontab 実行も避けていただいたほうが良いかと思います。

まとめ

BaseDB はブロック・ボリュームをアタッチしたり、 /u01 を拡張することはできません。
そのためログ管理が非常に重要になってきます。
また、本記事では触れませんでしたが、ディレクトリ・オブジェクトである DATA_PUMP_DIR も /u01 を使用しますので、 Data Pump を利用してバックアップを取得する場合も注意が必要となります。
そのような場合には、ファイル・ストレージ・サービスオブジェクト・ストレージ を利用し、 expdp の出力先をローカル・ディスクにしないようにすることで回避可能となるため、各サービスの利用を検討いただけますと幸いです。

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