HeatWavejp Meetup #07
祝1周年 はじめてでもわかる!MySQL HeatWave全体解剖LT大会
会場の様子
2024年4月11日(木)にMySQL HeatWaveユーザーコミュニティ第7回イベントを開催いたしました!
HeatWavejpは、MySQL HeatWave の良さを多くの人に知ってもらうことを目指し、参加者同士でノウハウやナレッジを共有できるユーザーコミュニティです。
本イベントは、参加者同士のつながりを深めることや、ユーザー同士の情報交換の場を目指し開催しています。
今回はスマートスタイル技術部の長井がイベントの様子をレポートいたします!
オープニング
冒頭でHeatWavejp の設立1周年を記念して振り返り記念ムービーの上映です!
この1年を振り返ると、6回の開催…、ラスベガスでのOracle Cloud World…、色々なことが思い出されます。
毎回多くの皆様にご参加いただき、回をかさねるごとに参加者もどんどん増え、盛り上がりを見せております。大変嬉しい限りです、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
今回は初のLT大会ということで、なんと登壇者には「限定ノベルティ」または「お肉」のプレゼントがありました!なんとも面白い試みですね、登壇の皆様はどちらを選ばれたのでしょうか。
限定ノベルティは1周年記念で新しいTシャツをご用意いたしました!なんと限定20枚!
裏面には「MySQLが好きだけど HeatWaveも好きなんよ」と熱いメッセージをプリントしました。是非ゲットしていただきたいですね♪
MySQL HeatWave 最新アップデート情報
パネリスト:山﨑 由章 氏(HeatWavejp)
HeatWavejpの山﨑氏より、Meetup #06に引き続きMySQL HeatWave概要の説明がありました。
MySQL HeatWave Database Serviceの使い方やアーキテクチャの説明、HeatWaveとMySQL Database Service(MDS)の呼び分けの提案についてお話しくださいました。皆様も是非呼び分けを活用してくださいね。
また、今回は全体大解剖とのことで、いつもの内容に加えて以下の内容も。
MySQLのレプリケーション機能がMySQL HeatWaveでも使用可能なこと、その際に使用される用語「インバウドレプリケーション」「アウトバウンドレプリケーション」や機械学習を活用できるAutoML、オブジェクトストレージ休眠データの活用ができるMySQL HeatWave Lakehouseに関して説明くださいました。
今回のLT大会ではアウトバウンドレプリケーション、MySQL HeatWave LakehouseについてのLTが予定されています!
(AutoMLに関しては次回のMeetupで!)
加えてMySQL HeatWaveのリファレンスアーキテクチャー資料とデータ活用における課題解決について記されたブログ記事「MySQLユーザのデータ活用に関する課題」の公開についても!
各機能・サービスの概要やドキュメントなど便利な情報がまとめられていますので皆さんこちらもチェックしてくださいね!
【LT①】初心者による初心者のためのMySQL HeatWave超入門
パネリスト:稲葉 祐人 氏(株式会社スマートスタイル)
LT大会1番バッターは、株式会社スマートスタイルより新卒2年目エンジニアの稲葉さん。以前からHeatWavejpでの初心者向けコンテンツを提案してくれていました、満を持しての登場です。
公式ドキュメントを元にMySQL HeatWaveを触ってみて感じた3点のつまずきポイントと、その解決策について話してくださいました。
- MySQL HeatWaveの各サービスを利用するにはどう構築したらいいの?
- 構築したけど、DBシステムにうまく接続できない
- アップデート情報が多すぎる…どう勉強すればいいの?
アップデートが多い分、公式チュートリアルやドキュメントの情報が古いことも稀にあるので、構築する際は事前にアップデート情報の確認が必要ですね。
稲葉さんのオススメはデータベーステクノロジさんのYouTube動画だそうです!
ご自身の体験から感じたことを初心者目線でもわかるよう丁寧に説明してくださったので、MySQL HeatWave未経験者の方も構築のハードルが下がったのではないでしょうか?
稲葉さんご登壇ありがとうございました!
今回稲葉さんが紹介してくださった構築手順書に関してはこちらよりDLできます。
是非これからMySQL HeatWaveを使う方は参考にしてくださいね!
▼ MySQL HeatWave構築手順書
https://cloudmiko.jp/download/1279/
【LT②】1年生エンジニアが語る『誰も教えてくれないアウトバウンドレプリケーションとフェイルバック』
パネリスト:下山 星夜 氏(株式会社データベーステクノロジ)
次の登場はこちらも初心者枠?株式会社データベーステクノロジ様から1年生エンジニアの下山さんです!
発表内容はこちら!
- MySQL マネージドサービスのレプリケーションについて
- アウトバウンドレプリケーションについて
- フェイルバックについて
冒頭で山﨑さんからも紹介があった、アウトバウンドレプリケーションについてのLTです!
アウトバウンドレプリケーションのとれる構成パターン、サポートされているアウトバウンドレプリケーションの構成についても一覧でわかりやすく説明してくださいました。
アウトバウンドレプリケーションはインバウドレプリケーションよりは設定が大変なこと、また公式の資料が少ないこと、それを踏まえて下山さんが実際に構築した手順についても構成図を使ってとってもわかりやすく説明してくださいました。
下山さん、ご登壇ありがとうございました!
稲葉さんのLTでもオススメした、データベーステクノロジさんのYouTube動画はこちらからチェックできます。
皆様も是非ご覧ください。
▼ データベーステクノロジ公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@databasetechnologyinc.7441/featured
【LT③】ポチッとサクッとスケールアウト!MySQL HeatWave のリードレプリカのお話
パネリスト:成田 優隆 氏(株式会社スマートスタイル)
お次は株式会社スマートスタイルの成田さんです。
MySQL HeatWave のリードレプリカについてお話をしてくださいました。
そもそもリードレプリカとは
「マネージドの読み取り専用レプリカインスタンスを”ポチッと“サクッと”作れてしまう機能なんです。」
とってもわかりやすい表現ですね・・・!
実際にタイトル通りポチッとサクッと作成できるのか?成田さんが実際に検証を行った結果を教えてくださいました。
OCIコンソールでの操作はたったの2ポチ(2クリック)!しかし、その後の完成までに20分かかったとのこと。サクッとはいきませんでしたが、2ポチで完成!素晴らしいですね。
作成時リードレプリカとともにリードレプリカ用のロードバランサが払い出される点なども説明してくれました。
また、MySQL HeatWaveでノードを追加した際の性能アップについての検証や、オンラインでリードレプリカ作成する際の注意点や作成結果について。さらに今後リードレプリカで追加されてほしい機能、その他よりよくリードレプリカを使用するための希望など、たくさんの項目を話してくれました。
メインテーマに加えてたくさんの情報をお話しいただき、成田さんのDB愛が溢れているLTでしたね。
成田さんご登壇ありがとうございました!
成田さんおすすめのドキュメントは以下からご確認いただけます。
▼ 読取りレプリカ
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/mysql-database/doc/readreplica.html
▼ その12 – MySQL Database Serviceでリードレプリカを構成する
https://oracle-japan.github.io/ocitutorials/beginners/creatingmds-readreplica/
▼ WordPress in OCI with MySQL HeatWave Read Replicas and MySQL Router R/W Splitting
https://lefred.be/content/wordpress-in-oci-with
【LT④】DWHとしてのHeatWave利用にあたっての考慮事項(機能、非機能)
パネリスト:gho4d76g 氏
次は山田さんことかえる㌠さん(@gho4d76g)の登場です。
- AWS上に構築された既存のワークロードからMySQL HeatWave Serviceを利用する上での検討事項
- MySQL HeatWave Serviceの運用にあたっての考慮事項
について調査結果を発表してくださいました。
構成やサービスごとにどんな選択肢やつなぎ方があるのか、などの検討事項のご説明があり、クラウド間通信におけるデータ・グラビティ(AWS→OCI)での考慮事項をメインにわかりやすく説明くださいました。
【LT⑤】HeatWaveのLakehouse機能を触ってみよう!自動化してみよう!
パネリスト:杉本 和也 氏(CData Software Japan合同会社)
次はCData Software Japan合同会社から杉本さんのご登壇です。
「お肉に惹かれて…」と、なんと仙台から参加してくださいました!
まずはHeatWave Lakehouseの概要、メリット・機能について、HeatWave Lakehouseを有効化するための構成時の注意点等の説明をしていただいた後、なんとHeatWave Lakehouseを使用したライブデモを実施してくださいました!
皆が固唾を飲んで見守る中、見事成功!
また、実行時にデータのローディングが発生するという注意点についてもご説明がありました。
実際の画面で動く姿を見せていただき、説得力のあるLTでしたね。
見ていた皆様もMySQL HeatWave Lakehouseイメージが沸いたと思います!
杉本さんご登壇ありがとうございました!
MySQL HeatWave 最新アップデート情報
パネリスト:稲葉 祐人 氏(株式会社スマートスタイル)
最後に再び稲葉さんが登壇、大活躍ですね!
OCIリリースノート・HeatWave on AWSリリースノート、それぞれから2024年2月~3月のアップデート情報の発表をしてくださいました。
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【MySQL HeatWave】
- 暗号化された接続に独自のセキュリティ証明書が使用可能に
- DBシステム と HeatWave クラスタを一緒に作成可能に
- ECPU シェイプを使用したDB システムのプロビジョニングが可能に
- リードレプリカを使用した高可用性DBシステムおよびDBシステムにおける シェイプおよび構成の変更が可能に
- データベース管理を用いて HeatWave クラスタの監視が可能に
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【HeatWave on AWSリリースノート】
- MySQL Enterprise 監査プラグインをサポート
- カスタム構成を DB システムに適用可能に
- イベントを使用し、 DB システムなどのリソースの状態変化を監視可能に
MySQL HeatWaveを実際に使用しているエンジニアから、かみ砕いた説明が聞けるのはとってもいいですよね。
稲葉さん2度のご登壇ありがとうございました!
懇親会
恒例となった懇親会ではおいしい料理に舌鼓を打ちながら各々MySQL HeatWaveについて意見交換がされ、大変盛り上がっておりました。
LT大会に参加してくださった皆様へのTシャツプレゼント(orお肉)の授与式も…☆
まとめ
HeatWavejp Meetup#07も大盛況で終了いたしました!
MySQL HeatWaveについて会社の垣根を越えた交流や意見交換ができるのがHeatWavejpの醍醐味ですよね。
皆さんの楽しそうなお顔を見て、次の開催が楽しみになる筆者でした。
次回のMeetupでは、本記事をお読みの皆さまにもご参加いただけることを楽しみにしています。
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