HeatWavejp Meetup #12
MySQL ユーザーが考える HeatWave MySQL の MySQL としての良さ
会場の様子
2025年2月26日(水)にMySQL HeatWave ユーザーコミュニティ第12回イベントが開催されました!
HeatWavejp は、MySQL HeatWave の良さを多くの人に知ってもらうことを目指し、参加者同士でノウハウやナレッジを共有できるユーザーコミュニティです。
本イベントは、参加者同士のつながりを深めることや、ユーザー同士の情報交換の場を目指し開催しています。
今回はスマートスタイル データベース部の屋鋪がイベントの様子をレポートします!
オープニング&HeatWave 概要
登壇者:山﨑 由章 氏(HeatWavejp)
毎回恒例となってきました、日本オラクル様にて作成いただいたイベントのオープニング映像からスタートです!
イベントへの期待が高まりますね。
今回流れたオープニング映像はYoutubeでも公開されていますので、以下リンクよりぜひご覧ください。
HeatWavejp – MySQL HeatWave Japan User Group
HeatWavejp の内藤さんからはオープニングトピックとして2つ紹介がありました。
- 大阪マラソン2025
内藤さんがHeatWavejpTシャツを着て大阪マラソンのフルマラソンを完走した様子が動画も交えて紹介されました!昨年12月に開催したHeatWavejp Meetup#11の懇親会にて話が上がり実現したそうです。大阪でのHeatWavejpの認知度が向上したかも!?
- 海外からのゲスト
MySQL GBUのPhilipさんが久しぶりにHeatWavejp Meetupに参加してくださいました!「初回にも参加したHeatWavejp Meetupが12回目となり、再び参加できたことが光栄です」とのコメントをいただきました。
HeatWavejp Meetupでは毎回冒頭で、HeatWave概要説明をHeatWavejpの山﨑さんがしてくださるので、初心者のかたでも抵抗なく参加することができます。
今回のテーマである「MySQLとしての良さ」という観点でも、Enterprise Editionベースで機能が充実していることや、MySQL対応のアプリケーションとの互換性がありMySQLユーザーが簡単に使えることを紹介してくださいました。
知っておくことで、この後のメインセッションへの理解が深まりやすくなりますね。
HeatWave で MySQL Enterprise 機能が使えるのは本当か?
登壇者:神田 智大 氏 (株式会社スマートスタイル)
メインセッションの先陣を切るのはスマートスタイル データベース部の神田さんです!
自己紹介から本題への入り方がスムーズで、会場でも笑いが起きていました。
MySQL Enterprise Edition(EE)の12機能をカテゴリ分けし、オンプレ版の機能とHeatWaveにおける差分を紹介いただきました。
HeatWaveでEE機能が使えるのは本当!でしたが、一部機能はHeatWaveでの制限があるとのことでした。
HeatWaveにてEE機能を使う際に注意しなくてはならないところがまとまっていますのでぜひ講演資料をご一読ください!
最初のデータ基盤はいつ?どれ?
登壇者:@umisora__ 氏
続いてはHeatWavejp Meetupへ初参加、もともとAWSユーザーの @umisora さんからの発表です!Xで@umisora さんが発信されていた内容を、本コミュニティでもご紹介いただけることになりました。
ゼロから始めるデータ基盤として、データ基盤を使い始めたいとなった時にどんなステップで検討、利用するのが良いかについて、順を追ってお話しくださいました。
MySQLを単一データソースとして分析対象にした場合、HeatWaveを使うとネットワーク層から権限回り、DWH、ETLを一つでカバーできるとのことです。本来であれば各々で管理、運用が必要となると、運用面でとても楽に始められそうですね。
後半のDWH比較では、とても細かな表もありました!セッション内の短い時間では見切れなかったので、講演資料でじっくり確認したいです。
Google CloudからOCIへの移行を決めたので HeatWave MySQLを使うことになった

メインセッション最後の発表はアプルーシッドの川畑さんからです!
国産スライド共有サービスであるDocswell(ドクセル)を、Google CloudのCloud SQL5.7からOCI のHeatWave MySQL 8.0へ移行した時のつまづきを赤裸々に、ユーモアたっぷりに語っていただきました。
新機能が使えるかよりはマネージド観点でいろんなMySQLのマネージドサービスを比較し、コストパフォーマンスでも優れていたOCI の採用を決めたということでした。
移行はおおむね簡単だったとのことですが、移行時に発生した問題は以下の2つで、それぞれ移行前の準備と問題が起きたときにどう対処したかを共有いただきました。
- Cloud Runから直接OCIにインターネット越しに接続した際にコネクションが詰まり、トラフィックが不足
Cloud Runのインスタンス数オートスケールの制限や、接続永続化をオフにすることでスパイク時にコネクションを待機させるように変更
- Primary Keyのないテーブルがいくつかあったことで高可用性構成の制限に抵触し移行がストップ
Generated Invisible Primary Key(GIPK)を使い、非表示の主キーを自動的に追加するように構成を変更
それとは別で、Meetup前々日の夜にMySQL8.0→8.4へのアップグレードをこの環境で行ったそうですが、なんと1クリック、1時間半くらいでさらっと終わったそうです。これにはHeatWavejpメンバーも驚きです。
なお今回から、講演資料はSpeakerDeck に加えてDocswell(ドクセル)での公開も始まりました。リアルな話が聞けるのも、このようにご縁がつながっていくのもHeatWavejp Meetupの醍醐味ですね。
HeatWave 最新アップデート情報
登壇者:内藤 達也 氏 (株式会社スマートスタイル)
スマートスタイル 内藤さんからの最新アップデート情報の共有がありました。24/12/1~25/2/4 が対象で8つのリリースがありましたが、大きく以下の3つをピックアップしてご紹介してくださいました。
- HeatWave:読み取りエンドポイントが作成可能に
リードレプリカ障害時に、接続先をシームレスに切りかえられる
通常はリードレプリカを稼働させずプライマリのみでの使用でも、必要な際にリードレプリカを稼働させるだけで処理を分散できる
- HeatWave on AWS:高可用性DBシステムのサポート
インバウンド・レプリケーションのターゲットDBシステムや、災対環境のDBシステムへの利用が考えられる
- HeatWave on AWS:高可用性DBシステムのサポート
3つのMySQLインスタンス(プライマリ1台、セカンダリ2台)を異なるAZに配置可能になり、on AWSでも高可用性が担保できるようになった
懇親会・まとめ
オフライン会場にて、終了後は懇親会が開催されました。
私は今回現地での参加は叶いませんでしたが、美味しいごはんや飲み物とともに発表内容の詳細やビジネスに関する活発な情報交換が行われたものと想像しています。
HeatWavejp Meetup#12も大盛況で終了しました。
直近数回は周辺機能にフォーカスしていたHeatWavejp Meetupですが、今回はコアであるMDSにおけるHeatWaveの優位性を様々な観点から知ることができましたね。
HeatWaveの魅力をより多くの方々に知っていただけるよう、HeatWavejpは今後も活動を継続してまいります。
なお、次回のHeatWavejp Meetup#13は2周年記念として、○○やってみた!LT大会を2025/4/17(木)に開催予定です。本記事をご覧の皆様にもご参加いただけることを心よりお待ちしております。
今回のHeatWavejpも無事終了しました。