Oracle Autonomous Transaction Processing へのデータ移行

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前回記事 でOracle Autonomous Transaction Processing (以下 ATP)の作成を紹介しましたので、本記事では、オンプレミス環境から ATP へスキーマを移行する手順を紹介したいと思います
紹介する手順は、こちらのマニュアル の手順を実施し、Object Storage や Auth Token に関する情報を補足しております

12.2.0.1 以前の Data Pump Client では、credential パラメータが存在していないため、default_credential をセットする手順が含まれます
今回は macOS 上にインストールした Instant Client 18.1.0.0.0 を使用しましたが、 credential パラメータが利用できましたので、default_credential をセットする手順は実施しておりません

手順

  1. Oracle DataPump Export を用いて、スキーマをエクスポートする
    こちら に記載されているのですが、 Oracle DataPump Export では、スキーマ・モードを使用することが推奨されています
    下記は、コマンド例です
  2. Object Storage にバケットを作成し、ダンプファイルをアップロードする

    ここでは、 STANDARD を選択してください
  3. Auth Token を作成する


    ここで作成したトークンは、2度と表示することはできないため、厳重に保管をお願いします
  4. ATP から Object Storage へアクセスできるように、認証情報を登録します
  5. インポートするスキーマ・ユーザを作成しておきます

    パスワードは、大小英文字、12 文字以上、数字が入っていないといけないため、 tiger で作成することはできませんでした
  6. Oracle DataPump Import を用いて、インポートを行います

    こちら に記載されている下記情報がポイントとなります

    For the best import performance use the HIGH database service for your import connection and set the PARALLEL parameter to the number of CPUs in your Autonomous Transaction Processing as shown in the example.

    要は、接続は HIGH を使用し、 PARALLEL パラメータは CPU 数に合わせるのが良いようです

  7. 確認してみます

まとめ

ATP はマネージド・サービスであるため、インスタンスに SSH 等でログインすることはできません
そのため、Object Storage を中継する必要があるなど、少し手順が多いのが難点なところでしょうか


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