OCIをGrafanaで監視する

この記事は最終更新から5年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。

はじめに

もうすぐOracle Cloud Infrastructure(以下OCI)の東京リージョンが来ると聞いて、楽しみにしている方もいるのではないでしょうか。
実際に東京リージョンができた際は、構築やテスト等を実施されると思います。
その時にどのように監視されますか

ちなみにOCIにも監視用のモニターが用意されています。

こういったモニターが初めから用意されているのはクラウドサービスの大きな利点だと思います。
ただ、異なるプラットフォームのグラフもGUI操作だけで切り替えて見たいケースなどもありますよね。
そんな時はGrafanaを使用してまとめて監視してみてはいかがでしょうか。
今回は簡単にGrafanaでの設定方法を記載いたします。

構築

前提条件

  • OCIのプラグインは Grafanaのバージョンが 6.0より古いと手動でバイナリダウンロードからインストールが必要のようです。githubより
  • Grafanaはデフォルトで3000番ポートを使用します。セキュリティ的にブロックしないように解放しておきましょう。

なお、今回は CentOS 7.6 上に構築しました。

Grafanaインストール

Grafana公式ページ

Grafanaサービス起動

defult 3000番ポートで起動します。

初期アカウント: admin
初期パスワード: admin(初回ログイン時に変更画面になります)

OCIプラグインのインストール

オラクル公式ブログをもとに、設定していきます。

インストールが完了すると、サービスの再起動を促すメッセージが出力されます。
メッセージに従い、サービス再起動を実施します。

再起動後、Data Soucesを見ると

再起動前には無かったOCIのアイコンが表示されます。

OCI認証設定

メトリックを読み込むために、OCI用のCommand Line Interface(以下OCI CLI)を使用して認証を行う必要がありますので、その設定をしていきます。
※OCI CLIについてはこちらをご覧ください

OCI CLIインストール

設定時はuserおよびtenancyのOCIDが必要となりますので、コンソールで確認をしておきましょう
またRSA鍵ペアの作成も出来るので、OCI用に新規の鍵を作成するのであれば、ここで作成しておきます。

IAMユーザー作成

OCIのダッシュボードから[アイデンティティ] -> [ユーザー]を選択し、ユーザーを作成します。

作成したユーザーの公開鍵をAPI認証鍵に登録しておきましょう。

IAMグループ作成

[アイデンティティ] -> [グループ]を選択し、グループを作成します。

ユーザーをグループに追加します。
※ユーザーは最低1つはグループに入らないとリソースへのアクセス権を持ちません。

IAMポリシー作成

作成したグループにリソースを扱う権限を与えます。
tenancyレベルで設定をするため、rootコンパートメントで作成します。
ステートメントに下記2つを入力します。

下記のような感じで入力します。

登録したIAMユーザーの情報をGrafanaから読めるようにする

設定ファイルをGrafanaから読めるようにコピーし、書き換えます。

Grafana Data Souce追加

上記設定が完了すると、OCIのメトリックがモニタ出来るようになります。

なお、Grafanaのログは/var/log/grafana/grafana.logに出力されるので、うまくいかない時はそちらもご確認ください。

まとめ

監視する環境によって、ログイン先を切り替えたりするのは、手間になります。
特に制約がないのであれば、監視モニターは纏めてしまうのがよいのではないでしょうか


Oracle Cloud

スマートスタイルTECHブログについて

スマートスタイルTECHブログでは、日頃OCIのサポート業務に従事している有資格者で構成された技術サポートチームがOCIに関する技術情報を発信しています。データベースのお困りごとはお気軽にご相談下さい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次