AWS RDS(Relational Database Service)のバージョンアップは、データベースシステムの安定性とセキュリティを維持するために不可欠な作業です。しかし、バージョンアップ作業はサービス停止やアプリケーションへの影響といったリスクを伴うため、多くの運用担当者が「ダウンタイムが心配」「失敗したらどうしよう」といった不安を抱えています。実際、適切な知識なしに実行すると、予期しないトラブルに見舞われることも。本記事では、RDSバージョンアップの基礎知識・手順・ダウンタイムを最小化する実践的な方法まで解説します。
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AWS RDS バージョンアップの基礎知識
AWS RDSのバージョンアップを安全に実行するためには、まず基本的な仕組みと種類について理解しておく必要があります。
バージョンアップの種類と特徴
RDSのバージョンアップには大きく分けて2つの種類があります。メジャーバージョンアップとマイナーバージョンアップは、それぞれ異なる特性とリスクを持っています。
メジャーバージョンアップは、たとえばMySQL 5.7から8.0への移行のように、データベースエンジンの大幅な機能変更を伴います。このタイプのアップグレードでは、SQL構文の変更やストレージエンジンの改善など、アプリケーション動作に直接影響する可能性があります。一方、マイナーバージョンアップは5.7.23から5.7.24のような小さな改善やセキュリティパッチの適用が中心となります。
メジャーバージョンアップとマイナーバージョンアップ、どちらを選択すべきか判断を誤ると、思わぬトラブルや長時間のダウンタイムにつながる可能性があります。実際に「マイナーだから安全と思ったら、アプリケーションが動かなくなった」という事例も存在します。
なぜ AWS RDS のバージョンアップが必要なのか?
RDSバージョンアップの必要性は、主にセキュリティ強化とパフォーマンス向上の2つの観点から生まれます。古いバージョンを使い続けることで生じるセキュリティリスクは、企業にとって深刻な問題となる可能性があります。
AWSでは定期的にセキュリティパッチを提供しており、既知の脆弱性を修正するためのアップデートが配信されます。また、新しいバージョンでは処理性能の改善や新機能の追加も行われるため、システム全体の効率性向上も期待できます。さらに、古いバージョンは段階的にサポート終了となるため、将来的な運用継続のためにもアップグレードは避けて通れません。
実行のタイミングを決められず先延ばしにするケースや、サポート終了の通知を受けてから急いで対応するケースは珍しくありません。しかし、計画的なバージョンアップ戦略を欠くと、緊急対応を余儀なくされるリスクが高まります。
バージョンアップでダウンタイムは必ず発生するのか?
多くの運用者が最も心配するダウンタイムの発生ですが、適切な戦略を用いることで大幅に短縮することが可能です。ただし、完全にゼロダウンタイムを実現するには高度な技術と綿密な計画が必要になります。
標準的なアップグレード手順では、データベースインスタンスの再起動が必要となるため、数分から数十分のダウンタイムが発生します。しかし、Multi-AZ構成やBlue/Greenデプロイメントなどの手法を活用することで、サービス停止時間を大幅に短縮できます。また、リードレプリカを活用したローリングアップグレード戦略により、ほぼ無停止でのバージョンアップも実現可能です。
RDSバージョンアップの事前準備
バージョンアップ成功には、実行前の準備が最も重要です。適切な準備を行うことで、リスクを最小限に抑えられます。
現在のバージョンと互換性の確認
バージョンアップを実行する前に、現在使用しているRDSエンジンバージョンと移行先バージョンの互換性を詳細に検証する必要があります。この確認作業を怠ると、アップグレード後にアプリケーションがエラーを起こす可能性があります。
メジャーバージョンアップの場合は、SQL構文の変更、データ型の扱いの違い、ストレージエンジンの変更などが含まれる可能性があるため、テスト環境での事前検証が不可欠です。
実際に、事前の互換性テストを省略したために、本番環境でアプリケーションエラーが多発し、急遽ロールバックを余儀なくされた企業様の事例も存在します。「うちのシステムは大丈夫」と思っていても、意外なところに互換性の問題が潜んでいることがあります。
バックアップとスナップショットの取得
バージョンアップ実行前の最も重要な安全対策として、完全なデータバックアップとスナップショットの取得を必ず実行する必要があります。これにより、問題発生時も迅速に復旧できます。
RDSでは自動バックアップ機能とマニュアルスナップショット機能の両方を活用できます。自動バックアップは日次で実行されますが、バージョンアップ直前には必ずマニュアルスナップショットの作成が必要です。
パラメータグループの準備
RDSのパラメータグループは、データベースエンジンの設定を管理する重要な要素です。バージョンアップ前にカスタムパラメータグループの準備と検証を行うことで、アップグレード後の設定問題を防げます。
新しいバージョンでは一部のパラメータが廃止されたり、デフォルト値が変更される場合があります。現在使用しているカスタムパラメータグループの設定内容を文書化し、新バージョン用のパラメータグループを事前に作成してテストを実行してください。また、パラメータの変更がアプリケーションのパフォーマンスや動作に与える影響についても、テスト環境で十分に検証する必要があります。
メンテナンスウィンドウの設定
RDSメンテナンスウィンドウの適切な設定により、ビジネスへの影響を最小限に抑えたバージョンアップが実現できます。メンテナンスウィンドウは、システムの利用状況を考慮して慎重に選択する必要があります。
一般的には、アクセス数が最も少ない深夜時間帯や早朝時間帯をメンテナンスウィンドウとして設定します。
AWSコンソールで行うRDSバージョンアップ手順|実務での注意点
AWS Management Consoleを使ってAmazon RDSのエンジンバージョンを更新する際は、単なるUI操作よりも計画・検証・監視が重要です。
ここでは、公式ドキュメント「DBインスタンスのエンジンバージョンのアップグレード」を参照しながら、現場での運用判断を踏まえた流れを解説します。
事前準備:バックアップと検証体制の整備
まずはバックアップを確保します。
手動スナップショットを取得し、ポイントインタイム復元(PITR)が有効化されているか確認します。
対象エンジンのメジャー/マイナー差分や非互換変更を精査し、アップグレード先に対応するDBパラメータグループ/オプショングループを用意しておきましょう。
Multi-AZ構成やリードレプリカを利用している場合は、フェイルオーバーやレプリケーションの影響範囲も事前に把握します。
可能であればステージング環境で先行検証を行い、アプリ互換性と性能を確認しておくのが理想です。
コンソール操作の流れ(概要)
AWSコンソールでRDSサービスを開き、対象のDBインスタンスを選択します。
誤操作防止のため、DB識別子・エンジン種別・アベイラビリティゾーン・エンドポイントなどを再確認したうえで「修正(Modify)」に進みます。
新しいエンジンバージョンを選択し、適用タイミング(即時/メンテナンスウィンドウ)を設定します。
詳細な操作手順はAWS公式ガイド
Upgrading a DB instance engine version を参照してください。
適用タイミングと構成の判断
アップグレードのタイミングと設定は、可用性とリスクのバランスを取るポイントです。
- 即時適用(Apply Immediately):
ダウンタイムが許容できる場合のみ選択。 - メンテナンスウィンドウでの適用:
本番環境では原則こちらを推奨。 - 自動マイナーバージョンアップ:
安定性重視の場合は有効化を検討。 - Blue/Green Deployments:
対応エンジンではほぼ無停止でのアップグレードも可能。
アップグレード先のバージョンに対応するパラメータ/オプショングループを割り当てるのを忘れずに。
適用と監視:変更の実行と状態遷移の把握
変更を確定する前に、スナップショットが最新であることを再確認します。
適用後、RDSインスタンスのステータスは modifying → available に遷移します。
この間、以下を中心に監視を行います。
- CloudWatchメトリクス:CPU使用率、I/O、レイテンシ、ストレージ利用率
- RDSイベントログ:エンジン更新イベントやエラー通知
- Enhanced Monitoring:OSレベルのCPU・メモリ・ディスクI/Oを把握
- Performance Insights:待機イベントや上位SQLの変化を確認
アプリケーション側のヘルスチェックやタイムアウト検知も同時に行いましょう。
アップグレード完了後の動作確認
インスタンスが「Available」に戻ったら、次の手順で動作を段階的に確認します。
- 接続テスト(読み取り/書き込み)
- バッチ処理や定期ジョブの動作確認
- レプリカや外部連携の接続確認
- エラーログ・スロークエリの有無を確認
- ピーク負荷時のレイテンシ・スループット比較
MySQLやPostgreSQLでは、バージョンアップ後にクエリプランが変化する場合があるため、統計更新(ANALYZE)やインデックス再構築を検討します。
ロールバックと復旧計画
不具合が発生した場合は、事前に取得したスナップショットから新しいインスタンスを復元し、DNSまたはエンドポイントを切り替えます。
Blue/Green構成を利用している場合は、切替前の環境に戻すことも可能です。
復旧手順をドキュメント化しておくことで、障害発生時の判断を迅速化できます。
運用メモ:ベストプラクティスの蓄積
- 本番環境はメンテナンスウィンドウ適用が原則
- 即時適用は緊急パッチ対応時のみ
- 複数インスタンスは段階的ロールアウトで影響を局所化
- アップグレード後は統計・インデックス・クエリヒントの見直しを行う
- 作業後は運用メモや再現手順を社内ナレッジに残す
RDSバージョンアップの影響範囲と注意すべきポイント
RDSバージョンアップの影響は、データベース層だけでなく、システム全体に及ぶ可能性があります。事前に影響範囲を把握しておくことが重要です。
アプリケーション層への影響
データベースのバージョンアップは、接続しているアプリケーションにさまざまな影響を与える可能性があります。SQL構文の変更やデータ型の扱いの変化により、既存のアプリケーションコードに修正が必要になる場合があります。
特にメジャーバージョンアップでは、廃止された関数や構文の使用によってアプリケーションエラーが発生する可能性があります。また、接続タイムアウトの設定変更やキャラクターセットの扱いの変更も、アプリケーションの動作に影響する場合があります。事前のテスト環境での検証により、これらの問題を早期に発見して対処することが重要です。
パフォーマンスとクエリ実行プランへの影響
データベースエンジンのバージョンアップは、クエリオプティマイザーの改良により実行プランの変更とパフォーマンス特性の変化をもたらす可能性があります。これらの変化は、時として予期しない結果を生み出すことがあります。
複雑なクエリや大量のデータを扱うクエリでは、実行時間が大幅に変化する可能性があります。バージョンアップ後は、重要なクエリの実行プランを確認し、必要に応じてインデックスの追加やクエリの最適化を検討してください。
RDSバージョンアップでのダウンタイム最小化戦略
RDSのバージョンアップ時には、通常、インスタンスの再起動やフェイルオーバーに伴う短時間の停止が発生します。ビジネス継続性を確保するためには、停止時間を最小限に抑える戦略を取ることが重要です。ここでは、AWSが提供する主な可用性向上手法を踏まえ、実践的なアプローチを紹介します。
Multi-AZ構成を活用した可用性向上
Multi-AZ構成は、RDSの高可用性を実現するための標準機能です。
プライマリインスタンスとスタンバイインスタンスを別々のアベイラビリティーゾーンに配置することで、ハードウェア障害やメンテナンス時にも自動的にフェイルオーバーが実行されます。
- 従来型のMulti-AZ(DBインスタンス構成)では、アップグレード時に両方のインスタンスが同時に更新されるため、数分間のダウンタイムが発生する可能性があります。
- 一方、新しいMulti-AZ DBクラスター構成(2つのリーダブルスタンバイを持つ構成)を利用すれば、アップグレード中もフェイルオーバー制御により停止時間を大幅に短縮でき、マイナーアップグレード時の停止はおおむね30〜40秒程度まで抑えられます。
Multi-AZ構成は完全な無停止を保証するものではありませんが、可用性と継続運用性を両立する最も基本的かつ効果的な手段です。
RDS Proxyによる超低レイテンシーアップグレード
Amazon RDS Proxyを併用することで、バージョンアップ時の一時的な接続断をさらに短縮できます。
RDS Proxyはアプリケーションとデータベースの間に中継層を設け、接続プールを管理することで、フェイルオーバーや再起動時の再接続を高速化します。
- Multi-AZ DBクラスター + RDS Proxyの組み合わせでは、AWS公式検証でマイナーアップグレード中の停止時間を1秒未満に抑えた例もあります。
- フェイルオーバー中もProxyがアプリケーションからの接続を一時保持し、新しいプライマリに自動再接続するため、ユーザー側の影響を最小限にできます。
この仕組みは、トランザクション集中型システムや24時間稼働が求められるサービスで特に有効です。
Blue/Greenデプロイメントによるリスク軽減
Blue/Greenデプロイメントは、短く予測可能な停止時間でのバージョンアップを実現する、AWS公式の推奨手法のひとつです。
本番環境(Blue)とは別に同一構成の新環境(Green)を作成し、Green側でアップグレードや動作確認を行った後にスイッチオーバーします。
- 切り替え時の停止時間は数十秒程度に抑えられるケースが多く、従来のメンテナンス方式に比べてリスクを大幅に軽減できます。
- ただし、ゼロダウンタイムを保証するものではなく、DNS伝播や接続再確立に伴う短時間の遅延は発生します。
- また、一時的に2倍のリソースコストが発生するため、コスト面での考慮が必要です。
この手法は、RDS for MySQL / PostgreSQL / MariaDBが対象であり、Auroraは別途「Aurora Blue/Greenデプロイメント」という仕組みが用意されています。
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RDSのバージョンアップは、適切な設計とテストを行えば、安全かつ最小限の停止で実行可能です。
しかし、構成・データ量・アプリ依存関係によっては高度な判断が求められる場合もあります。
このように高度な技術を要求されるBlue/Greenデプロイメントですが、設定ミスや切り替えタイミングの誤りによって失敗するケースも少なくありません。「理論的には理解できるが、実際の実装には不安が残る」と感じる方も多いのではないでしょうか。専門的な知見なしに実行することは、かえってリスクを高める可能性があります。
ここまでの手順をお読みになり、「自社だけで対応するのは不安」「専門知識を持つエンジニアがいない」「失敗のリスクを考えると踏み切れない」と感じる方も少なくないでしょう。スマートスタイルでは、20年以上のデータベース運用実績を活かし、このような技術的課題を安全に解決する専門サービスを提供しています。お客様の環境に最適なバージョンアップ戦略について、無料でご相談いただけます。
RDSバージョンアップの強制実行と緊急時対応
AWSから強制的にバージョンアップが実行される場合や、緊急時の対応について理解しておくことが欠かせません。適切な準備により、予期しない状況にも対応できます。
強制アップグレードの実行タイミング
AWSは重要なセキュリティ更新やサポート終了到来時に、自動(強制)アップグレードを行う場合があります。多くのケースでは設定したメンテナンスウィンドウ内で実施されますが、エンジンや状況によってはウィンドウ外で実施される可能性もあるため、計画的な事前アップグレードで回避するのが安全です。
緊急時のアップグレード手順
セキュリティインシデントやシステム障害により緊急でバージョンアップが必要になった場合の迅速かつ安全な実行手順を事前に準備しておくことが重要です。緊急時であっても、基本的な安全手順は省略できません。
緊急時のアップグレード手順では、まず現在の状況を正確に把握し、アップグレードの必要性と緊急度を評価します。時間的制約がある中でも、最低限のバックアップとスナップショット取得は必須です。アップグレード実行中は、通常以上に詳細な監視を継続し、問題発生時の迅速な対応体制を整えておくことが重要です。
強制フェイルオーバーを活用したメンテナンス
Multi-AZ構成では、再起動による手動フェイルオーバーを活用した計画メンテナンスが可能です。ただし、エンジンアップグレード時の挙動は構成により異なり、Multi-AZ DBインスタンスでは両系の更新に伴い短時間の不可用が生じ得ます。OS等の必須メンテはセカンダリから適用されるためダウンタイムを抑制できます。ダウンタイム最小化を重視する場合は、フェイルオーバーが概ね35秒未満のMulti-AZ DBクラスターやRDS Proxyの併用をご検討ください。
出典:Failing over a Multi-AZ DB instance for Amazon RDS
RDSバージョンアップの無停止実現テクニック
最も要求の厳しいケースでは、「ユーザーに影響をほとんど与えずにバージョンアップを実行する」ことが求められます。以下では、理論的に無停止または極小停止を目指す実践手法と、それに伴う注意点を整理します。
リードレプリカを活用したローリングアップグレード
リードレプリカを活用したローリングアップグレードは、実質的な無停止化を実現できる最も効果的な手法のひとつです。
この方法では、まず現在のプライマリインスタンスからリードレプリカを作成し、レプリカ側で先に新しいバージョンへアップグレードを実行します。
その後、レプリカをマスターに昇格(プロモート)し、アプリケーションの接続先を切り替えます。
切り替え時に数分間またはそれ以上の接続断が発生する可能性がありますが、事前検証と適切な計画によりほぼ無停止での移行が可能です。
※メジャーバージョンアップの場合は、互換性検証・レプリカ遅延の確認が必須です。
アプリケーション層での無停止化対応
データベース層の工夫に加え、アプリケーション側の設計も無停止化には不可欠です。
接続プールの設定やエラーハンドリングを適切に実装することで、一時的な接続切断にも耐えられる仕組みを作れます。
- 接続プール:最大接続数・タイムアウト値を最適化
- リトライ処理:一時的な接続エラー発生時に自動再試行
- 読み取り専用接続の切り替え:リードレプリカ利用時の自動フェイルオーバー対応
これらを組み合わせることで、アップグレード時の一時的な接続断をユーザーが感じにくい形に抑えられます。
スマートスタイルのRDS運用支援
RDSのバージョンアップは、単なる作業ではなく、システムの安定性・セキュリティ・将来の拡張性を左右する重要な工程です。
そのためには、AWS・MySQL双方の知見を兼ね備えた専門パートナーによる支援が欠かせません。
導入から運用改善まで一貫対応するRDSプロフェッショナルサービス
スマートスタイルは、MySQLの公認パートナーとして、20年以上にわたり1,800社を超える企業のデータベース運用を支援してきました。
AWS RDS / Auroraを活用した設計・構築・移行・運用改善までを一貫してサポートします。
私たちのRDS運用支援サービスでは、以下のような課題に対応しています:
- 安全なバージョンアップ計画の立案と実行支援
メジャー/マイナーアップデートのリスクを分析し、最適なタイミングと手法を提案。 - 構成診断とチューニング支援
パフォーマンス低下やスロークエリの原因を特定し、最適化を実施。 - セキュリティ・バックアップの強化
最新バージョンへの対応だけでなく、障害復旧性・監査対応も強化。 - 運用手順書や社内ナレッジの整備
属人化しやすい運用を標準化し、引き継ぎや再現性を高めます。
AWS、MYSQLに関して知見を持つプロが担当するため、構成・チューニング・運用課題を一気通貫で解決可能です。
継続的なRDSヘルスモニタリングで、長期安定運用を実現
バージョンアップ完了後は、定期的なモニタリングと診断により、パフォーマンス低下やセキュリティリスクの早期検知・予防を支援します。
- 定期的なRDSヘルスチェックとレポート提供
- スロークエリ・リソース利用率の可視化
- 新バージョン・セキュリティパッチ情報の自動通知
- 次期バージョンアップ計画の策定支援
AWS環境の安定運用とコスト最適化を両立し、システムが“常に最新・最適”な状態で稼働できるよう伴走します。
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まとめ
RDSバージョンアップの成功には、技術的な知識だけでなく、計画的な準備と適切な実行戦略が重要です。まずは現在のRDS環境の詳細な評価から始めて、最適なアップグレード戦略を検討してください。
- バージョンアップの種類と特徴を理解し、メジャーとマイナーの違いに応じた対策を立てる
- 事前準備として互換性確認、バックアップ取得、パラメータグループ準備を確実に実行する
- Multi-AZ構成やRDS Proxy、Blue/Greenデプロイメントでダウンタイムを最小化する
- リードレプリカを活用したローリングアップグレードで無停止化を目指す
- 強制アップグレードに備えた緊急時対応手順を整備しておく
- 専門的な支援サービスの活用で安全性と確実性を向上させる
RDSバージョンアップは「いつかやらなければ」と先延ばしにしがちな作業ですが、セキュリティリスクやパフォーマンス低下を避けるためには避けて通れません。また、技術的な複雑さや失敗時の影響を考えると、「一人で悩まず、専門家に相談する」ことが最も確実で安全な選択肢です。
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