はじめに
前回の記事では、クラウド時代における Oracle Database の監視ツールとして、OCI Database Management サービスの概要を紹介し、Base Database を OCI Database Management で監視するための設定について解説しました。本記事では、その続編として、自律型データベースである Autonomous Database（以下、ADB）と、分析クエリの高速処理を実現する MySQL HeatWave を OCI Database Management で監視するための設定手順を詳しく説明します。
ADBをDatabase Managementで監視するための設定
前提条件
本ブログで紹介する手順の前提条件は以下の通りです：
- 「インターネット接続性を持つVCNの作成」ウィザードを使用してVCNを作成済み
- 上記VCN内にADBが構築されていること
ADBでDabase Managementを有効化する方法①
ADBでDatabase Managementを有効化する方法は2通りあります。まずは簡単な方法から紹介します。
- 作成したADBのコンソール画面を表示します。
- 「関連付けられたサービス」の中にある「データベース管理」の「有効化」をクリックします。
- しばらく待つと、ステータスが「有効」に変わります。
ADBでDabase Managementを有効化する方法②
- コンソール画面の左上にあるナビゲーションメニュー（ハンバーガーメニュー）をクリックします。
- 「監視および管理」を展開し、「データベース管理」から「管理」を選択します。
- 左側のスコープで適切なコンパートメントが選択されていることを確認します。
- 「データベース管理の有効化」をクリックします。
- データベースの選択画面で以下の項目を入力し、「データベース管理の有効化」をクリックします。
※必要に応じて、タイプは変更してください。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| データベース・タイプ | Autonomous Database |
| ワークロード・タイプ | トランザクション処理 |
| デプロイメント・タイプ | Autonomous Serverless |
| コンパートメントのAutonomous Database | 有効化するADB |
- しばらく待つと、Database Managementが利用可能になります。
Dabase Managementの確認方法
ADBがDabase Managementできちんと監視されているか確認します。
- コンソール画面の左上にあるナビゲーションメニュー（ハンバーガーメニュー）をクリックします。
- 「監視および管理」を展開し、「データベース管理」から「Oracle Database」を選択します。
- 現在、Database Managementで有効化されているOracle Databaseの一覧が表示されます。
- 有効化したADB名をクリックします。
- Database ManagementでADBが正常に監視されていることを確認します。
MySQL HeatWaveをDatabase Managementで監視するための設定
前提条件
本ブログで紹介する手順の前提条件は以下の通りです：
- VCNを「インターネット接続性を持つVCNの作成」ウィザードで作成済み
- 上記VCN内にMySQL HeatWaveが構築されている
MySQL HeatWaveでDabase Managementを有効化する方法①
MySQL HeatWaveでもDatabase Managementを有効化する方法は2通りあります。まずは簡単な方法から紹介します。
- 作成したMySQL HeatWaveのコンソール画面を表示します。
- 「関連付けられたサービス」セクション内の「データベース管理」で「有効化」をクリックします。
- しばらく待つと、ステータスが「有効」に変わります。
MySQL HeatWaveでDabase Managementを有効化する方法②
もう1つの方法は、MySQL HeatWave作成時にDatabase Managementを有効化する方法です。
- コンソール画面の左上にあるナビゲーションメニュー（ハンバーガーメニュー）をクリックします。
- 「データベース」を展開し、「HeatWave」から「DBシステム」を選択します。
- 左側のスコープで適切なコンパートメントが選択されていることを確認します。
- 「DBシステム」をクリックし、必要な構成を指定します。
- 構成の末尾にある「Show advanced options」をクリックします。
- 「管理」タブをクリックした後に、データベース管理をクリックし、有効化させ、DBシステムを作成します。
- しばらく待つと、DBシステムの作成と同時にDatabase Management機能が有効化されます。
Dabase Managementの確認方法
MySQL HeatWaveがDatabase Managementで正しく監視されているか確認します。
- コンソール画面の左上にあるナビゲーションメニュー（ハンバーガーメニュー）をクリックします。
- 「監視および管理」を展開し、「データベース管理」から「HeatWave」を選択します。
- 現在、Database Managementで有効化されているMySQL HeatWaveの一覧が表示されます。
- 有効化したMySQL HeatWave名をクリックします。
- Database ManagementでMySQL HeatWaveが正常に監視されていることを確認します。
まとめ
本記事では、OCI Database Management サービスを利用して Autonomous Database と MySQL HeatWave を監視する方法を詳しく解説しました。OCI Database Managementで各種データベースを管理することで、効率的かつ効果的にパフォーマンスの最適化やトラブルシューティングを行うことが出来るようになります。次回は、Database Managementの具体的な機能について紹介したいと考えています。
