HeatWavejp Meetup #13
祝2周年 HeatWaveの〇〇やってみた!LT大会!!
会場の様子
2025年4月17日(木)にMySQL HeatWaveユーザーコミュニティ第13回イベントを開催いたしました!
HeatWavejp は、MySQL HeatWave の良さを多くの人に知ってもらうことを目指し、参加者同士でノウハウやナレッジを共有できるユーザーコミュニティです。
本イベントは、参加者同士のつながりを深めることや、ユーザー同士の情報交換の場を目指し開催しています。
今回はスマートスタイル技術本部クラウド部の長井がイベントの様子をレポートいたします!
オープニング&HeatWave 概要
登壇者:山﨑 由章 氏(HeatWavejp)
HeatWavejpの山﨑氏より、本イベントの主役となるMySQL HeatWaveのご説明がありました。
山﨑さん、いつもわかりやすいご説明をありがとうございます!
今回はHeatWavejp の設立2周年を記念したLT大会です!
おかげさまでHeatWavejpも13回目。この2年総参加者数が742名、実参加人数は323名を突破いたしました!
さらに今年はMySQL30周年ということもあり、MySQLコミュニティチームよりMySQL30周年記念ノベルティをいただきました!
こちらは会場の皆様にプレゼントさせていただきました!ありがとうございます♪
MySQL HeatWave 最新アップデート情報
登壇者:成田 優隆 氏 (株式会社スマートスタイル)
OCIリリースノート、HeatWave on AWSリリースノートそれぞれから2025年2月~3月のアップデート情報の発表してくださいました。
【MySQL HeatWave】
- 高可用性DBシステムで動的変数更新時の仕様変更
- MySQL version 9.2.1 サポート開始
- 高可用性DBシステムのスイッチオーバーのタイムアウトの仕様変更
- リージョン間の自動バックアップをスケジュールする機能が実装
- MySQL version 9.2.2 サポート開始
【HeatWave on AWSリリースノート】
- 高可用性DBシステムでスイッチオーバーがサポート開始
- 高可用性DBシステムのバックアップを復元する際にサーバーのアップグレードがサポート開始
- MySQL Dump ファイルのインポートに新しい設定が追加
- HeatWaveクラスターのデータ読み込み/更新に関するサマリーペインの追加
- HeatWaveクラスターに新しいアンロードアドバイザー追加
ひとつひとつ丁寧に深堀し説明してくださいました。
成田さんありがとうございました!
それではいよいよLT大会スタートです☆
【LT①】HeatWaveのAutopilot Indexingを試してみた!
登壇者:藤本 正比古 氏(株式会社スマートスタイル)
スマートスタイルの藤本さんによるLTは、HeatWave MySQLのAutopilot Indexingの検証結果についてのお話でした。
MySQL 9.0.0以降で使えるこの機能は、機械学習を活用してインデックスの提案を自動化してくれるというもの。
藤本さんはベンチマークツールBenchBaseを用い、実運用に近いシナリオで性能を検証。最大約39%の改善効果が見られたほか、提案されたインデックスの作成時間やディスク使用量も具体的に紹介されました。
藤本さん、ご登壇ありがとうございました!
【LT②】HeatWave on AWS のインバウンドレプリケーションでHeatwave エンジン有効時のレプリケーションラグを確認してみた!

HeatWave on AWS環境におけるレプリケーションラグを検証したhmatsuさんのLT。
AuroraをソースDBとしてHeatWaveをレプリカに構成し、HeatWaveエンジンを有効にした状態と無効な状態でレプリケーションラグに差が出るのかを実地検証。
実行クエリに応じたデータ伝播や、SECONDARY_LOAD/UNLOADによるラグ比較、performance_schema.rpd_tablesを用いた追従性の可視化などを行い、検証結果を実測ベースで示していました。hmatsuさん、ご登壇ありがとうございました!
【LT③】HeatWave MySQL で DB監査ログ運用を実装してみた!
登壇者:倉重 正義 氏(パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社)
次は、HeatWave環境における監査ログ運用について、パナソニック インフォメーションシステムズ倉重さんからの発表です!
HeatWaveはログファイルを直接見られないため、関数を通してログを取得する形になりますが、JSON_TABLEなどを活用することで閲覧しやすくなることや、デフォルトのログ出力制限があることなど、利用時のポイントが丁寧に紹介されていました。
また、Oracleが提供しているGitHub上のスクリプトを活用し、監査ログを定期的にObject Storageに保管する手順や、スクリプトの修正方法(漏れていたtable_accessの追加など)も実践的な内容で、ログ活用の再現性が高められていたのが印象的でした。
倉重さん、ご登壇ありがとうございました!
【LT④】HeatWave Lakehouse で 膨大になるcsvデータを必要な分だけロードしてデータ集計してみた!
登壇者:米内山 浩介 氏(ジニアス・ソノリティ株式会社)
ジニアス・ソノリティ株式会社の米内山さんによるLTは、「HeatWave Lakehouseで膨大になるCSVデータを、必要な分だけロードして集計する」という取り組みについてのご紹介でした。
日々蓄積されるゲームデータを、HeatWave Lakehouseを使って「必要な時に、必要な分だけ読み込んで集計する」方法を検証。ファイル単位での分析・構成の工夫・ストレージ節約・後追い分析のしやすさなど、実運用で生きる知見が詰まった内容でした。米内山さん、ご登壇ありがとうございました!
【LT⑤】HeatWave Lakehouseでオブジェクト・ストレージのデータ変換/加工ができるか試してみた!
登壇者:vidaisuki
続いてvidaisukiさんは、HeatWave Lakehouseを使って、オブジェクトストレージにあるCSVファイルを直接分析&変換できるのか?という検証についてお話しくださいました。
「ETLしなくて済むなら最高じゃない?」というアイデアから始まり、バケットにファイルを置いてHeatWaveから直接クエリ → 必要なら加工してまたバケットに戻す、という一連の流れを実演形式で紹介してくださいました。
Export結果の再利用、Incremental Load構成案、Primary Key制約の挙動など、実践的なTipsが満載で盛りだくさんでした。
vidaisukiさん、ご登壇ありがとうございました!
【LT⑥】HeatWaveのをオンプレの MySQL と同じように使おうとしてみた!
登壇者:yoku0825氏
ラストはyoku0825さん!「2台でHA構成を組みたい」「ALTER TABLEをレプリケーション遅延なしで行いたい」などの要望に対して、HeatWave MySQLでどこまでできるのかを検証してくださいました。
pt-oscやgh-ostは使えるが、読み取りレプリカ不可・Group Replicationの制限・CDCはソースDBからの取得が必要など、オンプレと異なる制限が多いことが明らかに。
終始なLTでした!yoku0825さん、ご登壇ありがとうございました!
まとめ
HeatWavejp Meetup#13も皆さんのHeatWave愛のおかげで大盛況で終了いたしました!
次回のMeetupでは、本記事をお読みの皆さまにもご参加いただけることを楽しみにしています。
なお、次回のHeatWavejp Meetup#14は2025/6/18(水)に開催予定です。本記事をご覧の皆様にもご参加いただけることを心よりお待ちしております。
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