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Monitoring Service が Autonomous Database に対応しました

先日(9/20)に Monitoring Service が遂に Autonomouos Database に対応した とアナウンスが有りました
これまで、 Autonomous Database の CPU 使用率やストレージ使用率、クエリ実行数を確認するためには、 サービス・コンソールパフォーマンス・ハブ で確認するしか有りませんでした

しかし、サービス・コンソールは1日毎(作成後1日経過前なら、1時間毎)のサマライズされたデータしか確認できませんし、パフォーマンス・ハブは時間は細かく指定できますが、取得できる内容が ASH 分析レポートとなり、継続的なモニタリング用途とは異なっております

本ブログ記事では、Monitoring Service で取得可能な項目と、OCI CLI を用いて、Autonomous Database の情報の取得例をご紹介したいと思います

1. 取得設定


メトリック・ネームスペースに oci_autonomous_database が追加されていますので、選択します
あとは、期間を選択するだけで、 Autonomous Database の各種情報がグラフ化されます

複数データベースを利用されている場合は、ディメンションを追加することで、特定のデータベースのみを表示することもできます

2. 取得できる項目

ドキュメント に記載されていますが、下記の項目が表示可能となっております(日本語ドキュメントは 9/26 時点では、まだ用意されていないようです)

  • 現在のログオン(CurrentLogons)
  • CPU 使用率(CpuUtilization)
  • 実行中のステートメント(ExecuteCount)
  • 失敗した接続(FailedConnections)
  • 失敗したログオン(FailedLogons)
  • 解析数(合計)(ParseCount)
  • キュー済のステートメント(QueuedStatements)
  • 実行数(RunningStatements)
  • セッション(Sessions)
  • ストレージの使用状況(StorageUtilization)
  • トランザクション件数(TransactionCount)
  • ユーザー・コール(UserCalls)

サービス・メトリックの画面イメージ



3. Monitoring Service が対応することで、できるようになったこと

  • アラームを定義して、メール通知等ができる
  • REST API や OCI CLI を使用して、メトリクスデータを取得することができる
    などがあります

    • REST API におけるメトリクスデータ取得方法のドキュメントは、 こちら を参照願います
    • OCI CLI におけるメトリクスデータ取得方法のドキュメントは、 こちら を参照願います

OCI CLI を用いた、 CPU 使用率の取得例

2019/09/24 03:00 〜 04:00 における時間帯で、 5分間隔の平均値を取得

この様に、これまでは取得できなかった、 Autonomous Database の詳細な情報が取得可能になりましたので、 Autonomous Database の利用シーンが広がるのではないでしょうか


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