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Node.js 用 MariaDB Connector

本記事はMariaDB Corporationより寄稿された記事となります

はじめに

2019年1月31日に MariaDB Connector/Node.js 2.0.3 GA がリリースされました。

MariaDB Connector/Node.js 2.0.3 GA Release Notes

MariaDB Connector/Node.js の GitHub レポジトリはこちらになります。

https://github.com/MariaDB/mariadb-connector-nodejs

今回は MariaDB Connector/Node.js について概要を説明させて頂きたいと思います。

MariaDB Connector/Node.js の特長

MariaDBへのストリーミング

Readable stream から MariaDB Server へ Connector/Node.js 経由で INSERT 文を用いてストリーミングすることができます。

パイプライン

パイプラインを用いてMariaDB Serverからの応答を待つことなく,SQL文を送信することが可能です。

パイプラインに関する詳細はこちらに解説されています(英語)。

バッチ

大量のデータをテーブルにロードする際に,一度にMariaDB Serverに送信することでインポート処理性能を大幅に改善することが可能です。なお,MariaDB Server のバージョンにより,実装が異なっており,MariaDB Server 10.2.7以降では大幅に性能が向上することがベンチマークテストで確認されています。
バッチ(Batch)の詳細は こちら に解説されています。

テスト環境

以下の環境でサンプルコードを実行します。

  • MariaDB Connector/Node.js 2.0.3 GA
  • MariaDB 10.3.13
  • CentOS 7.6.1810

Node.js Connector のインストール

MariaDB Connector/Node.js は npm レポジトリからインストールできます。

サンプル・テーブル

以下のようなサンプルテーブルをtestデータベースに作成します。

サンプルコード

既存のMySQLコネクタと同様にMariaDBに接続可能ですが,mysqlではなく,mariadbパッケージを用います。

サンプルコードを実行すると以下のような出力となります。

mysqlコマンド(MariaDB monitor)で myTable を確認してみます。

正常にデータがINSERTされていることが確認できました。

まとめ

今回は新たにリリースされた Node.js 用 connector,MariaDB Connector/Node.js 2.0 GA について説明させて頂きました。Node.js の特性に合わせ,非同期(asynchronous)のクエリ実行が可能となっております。


執筆者情報

後藤 智(GOTO Satoru)
2017年6月よりMariaDB CorporationにてAPAC(Asia Pacific)地域におけるプリセールス業務を主に担当。現在は主に日本を担当。
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