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MySQL 8.0.13 で追加された、 Group Replication の UDF を使ってみる その3

オンラインで Group Replication の設定が変更できる3つの新機能

  1. Changing a Group’s Primary Member
  2. Changing a Group’s Mode
  3. Using Group Replication Group Write Consensus

前々回、1. Changing a Group’s Primary Member の検証を行い、前回、2. Changing a Group’s Mode の検証 を行いましたので、今回は、3. Using Group Replication Group Write Consensus を検証してみたいと思います

Using Group Replication Group Write Consensus とは

グループレプリケーション内で並行して実行できるコンセンサス・インスタンスの最大数を確認及び設定する機能となります
この、最大数はグループのイベント・ホライズンと呼ばれ、グループが並行して実行できるコンセンサス・インスタンスの最大数で、パフォーマンスを調整することが可能になります

環境

OS・MySQL バージョン

  バージョン
OS Oracle Linux Server release 7.5
MySQL 8.0.13 MySQL Community Server – GPL

Group Replication 情報

デフォルト値は 10 となっています

検証

値を変更してみる

  1. 200 という値に変更する

特に問題もなく、 変更できています
操作を実施するメンバーは、PRIMARY メンバーでなければいけないといった制約はありません
また、設定した際のメッセージにも出力されていますが、非同期で他のメンバーに伝搬しますので、各メンバーで、group_replication_get_write_concurrency() を実行すれば、設定値の伝搬具合を確認することが可能です
検証時はネットワーク負荷も無い状態でしたので、瞬時に伝搬されました
2. 250 という値に変更する

エラーメッセージにも出力されていますが、設定可能な値は、10 から 200 の範囲のようです
マニュアル にもきちんと書かれていました

まとめ

具体的に、設定変更に伴い、パフォーマンスにどれだけ影響を及ぼすのか?といった値まで示すことができていませんが、低速なネットワークを利用されていたり、遠隔地とのグループレプリケーション構成を組まれている場合には、この機能の利用も考えてみてはいかがでしょうか


MySQL

 

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